ごろごろ
ぴか~
雷鳴が轟き、海は荒れている
今日は丑の日、そう
今日はリヴァイアサンが現れる日だ。
私は今 リヴァイアサン討伐隊に参加し
奴の登場を待っている
"ふぅ~ 凄い雨ですね"
と、セレノア
"いや・・・まだまだこれからじゃ"
と、航海歴25年の熟練船長が言う
1時間ほど経っただろうか
老船長の言うとおり、雨が次第に強くなっていく
既に方角などわからなくなっていた
この老船長の直感のみが頼りである
と、突然海中から何かが飛び出してきた
"ふしゅぅ~ ぶくぶく"
タツノオトシゴと紳士エイだ
リヴァイアサンの手下として名高く、紳士エイの攻撃力はかなり高い
"やっと出番ね じいちゃん下がって!"
柳葉刀を手に取り、思い切り振り下ろす
タツノオトシゴはひらりとかわした(DQ風
揺れる船の上、狙いを定めるのが難しい
そこに2匹の同時攻撃。
びしっばしっ
"くっ・・・この!"
さほどダメージは無いが、ちりも積もれば山となる
くらいつづけたらまずい
"しょうがないなぁ・・・財布・・・ピンチなのに・・・"
と、独り言を呟き、2匹を挑発する
"ぎりぎりまでひきつける・・・ぎりぎりまで・・・!"
2匹の牙?が迫るその刹那
"いっけぇえー!"
びゅびゅっびゅっ
セレノアの手から3枚の100ゲルダクーポンが投げられる
"ぐぇっ!"
気を失い、海中に沈んでいく2匹
まぁ、死にはしないだろう
"ふぅ・・・"
と、一瞬安堵したその瞬間
バキッ
船のどこかが壊れる音と共に、激しい揺れが船を襲う
"来おったな! おい若いの 船はわしがなんとかする その化け物をたのむぞ!"
"おっけー じいちゃん 沈没したら化けて出るからね!"
"ふっ 大口は奴を倒してからにせい"
・・・改めて見ると本当に大きい
さすがは海の王者と呼ばれているだけある
"これは・・・お金けちってる場合じゃないね・・・"
GT→TG→GT→TG
目にもとまらぬスピードで銭投げ銭投げ
"ぎゃう・・・!"
効いているようではあるが、あんまりダメージはなさそうだ
"くっ・・!"
今度は刀で斬りかかる
ガキン!
と、まるで金属を斬ったような音
なんて硬いうろこだろうか・・・
柳葉刀はまるで使い物にならなくなってしまった
更に、一瞬の隙を突いてリヴァイアサンの胴体がセレノアをとらえる
"しまっ・・・"
ぎゅうぎゅう
こうなったらもうやばい
海中に引きずり込まれたら命は無い
溺死 食料
嫌・・・
"くっ・・ぅ・・・"
意識が朦朧としてくる
あぁ・・・死ぬなら凍死か老衰が良かったのに・・・
と、一瞬リヴァイアサンの締めがゆるくなる
その隙をついて抜け出す
見ると、船長がモリで刺している
・・・あのモリ何で出来てるんだろう。
なんて考えてる場合ではない。
怒ったリヴァイアサンは、船長に向かって何やら詠唱を始めた
・・・忘れてた、リヴァイアサンは魔法型モンスター
マジックアローとか使えるらしい。
"あわわ・・・"
腰をぬかす船長
"くっ・・・間に合え・・・!"
カーン!
と、マジックアローの例の音
"ぐぎゃぁあああ"
苦しむリヴァイアサン
"はぁ・・・はぁ・・・間に合った"
セレノアはマジックバリアを展開し、マジックアローを受け止めたのだ
"若いの・・・助かった・・・奴の弱点は・・・あの首の赤いとこ・・・あそこに全生気が詰まっておる。"
そういう事は最初に言えって言いたかったけど、言わなかった。
とは聞いたものの、なかなか身長が高く
普通にやったら届きそうにない
"むぅ・・・あの高さ・・・新技しかないね・・・ くらえっ!"
HK!
裂ける股
セレノアは体が硬かった
"ぐぎゃぁあああ・・・・"
クリーンヒット
倒れるリヴァイアサン
"~・・・!"
声にならない痛みをこらえるセレノア
"おいおい若いの 大丈夫か?"
笑いながらからかう船長
"はい・・・なんとか(笑"
痛みを必死にこらえ、反応する
さっきの嵐もリヴァイアサンのせいだったんだろう
次第に雲がひらけ、日差しが差し込んでくる
"綺麗・・・"
"大漁じゃ! 若いの 街にもどるぞ"
"おっけー じいちゃん 帰ったら鰻料理だ~"
と、海の平和と素敵な景色 鰻料理
そしてスリリングな経験を手に入れたセレノアでした。
セレノアの野良猫道中は多分続きます。
とぅ~び~こんてぃにゅ~ど。
何部作か忘れたけど、久々の小説更新。
実際リヴァイアサンにはかなりお世話になったので
楽しく書けました
猫さんなら170Lvぐらいでで2確なのかな?
結構おいしい狩場なので、おすすめです。
次回作・・・ネタあれば書くかも(笑
ネタ提供でもOKです!
ではでは~
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